Chapter 735 生命エネルギーの極大化

冬になると風邪のシーズンがやって来る。
風邪を引くことを英語では、“Catch a cold”と言います。
まさしく“冷たさを掴む”わけです。
先進国の人間ならば冬になると必ずと言っていいほど、一回は風邪の洗礼を受けます。
何故 “Catch a cold”、“冷たさを掴む”と風邪を引くのでしょうか。
風邪を引くきっかけは寒気がする場合です。
風邪は伝染病の一種ですから、ウィルスという病原があります。
しかし寒気を感じたから風邪を引く、まさしく“Catch a cold”、“冷たさを掴む”であるわけです。
風邪とは病(やまい)の乙状態から“Catch a cold”、“冷たさを掴む”ことによって病(やまい)の丙状態に移行したに過ぎないのであり、原因はウィルスではなくて、自己の日々の管理の怠慢さにあることは明白です。
継続・忍耐・努力不足が、風邪という病気を発病させる原因なのです。
病(やまい)という病(やまい)はすべて自己の継続・忍耐・努力不足が原因であることを、わたしたちは自覚しなければ、生老病死の四苦から逃れることはできません。
継続・忍耐・努力とは『今、ここ』にいることに外なりません。
『今、ここ』にいるということは、わたしたち知性を有した生き物にとっては二つのステージがあります。
二元論(厳密に言えば、有知性の絶対一元論つまり三元論と相対的一元論)世界に生きている所以です。
無知性の絶対一元論世界に生きている他の生き物たちは、『今、ここ』を一つのステージで生きています。
知性を有するとは、他の生き物のような『今、ここ』を『今』の在り方だけではなく、『ここ』の考え方でも生きているからです。
過去や未来に思いを馳せて四苦八苦している一般凡夫は、『今、ここ』の『今』の在り方を自覚せず、『今、ここ』の『今』の時間軸と『ここ』の空間軸の仮想交点である『ここ』にジャンプする勇気がないために、蜃気楼のような過ぎ去った『ここ』や、未だ来ぬ『ここ』に思いを馳せている、つまり相対的一元論世界にいるわけです。
『今』という時間軸との仮想交点である『ここ』に勇気を奮ってジャンプすれば本当の知性ある人間になれる、つまり有知性の絶対一元論すなわち三元論世界にいることができる。
継続・忍耐・努力とは、『今、ここ』にいることの認識力を高め、『今、ここ』にいることの勇気を奮わせてくれる生命エネルギーに外なりません。
生命エネルギーこそ実は自然治癒力であるのです。
病気が実体あるのは、その裏返しである生命エネルギーの実在性を証明していることに外ならないのです。
健康が生命エネルギーではないのです。
『今、ここ』にいるために必要不可欠な継続・忍耐・努力を日々高めることが、誕生・生・死の三つの法則の中の運動面である生を極大化する生命エネルギーであるのです。