Chapter 751 病気はすべて精神病

“病(やまい)は気から”と申します。
病気とは精神の病(やまい)であるわけです。
精神の病(やまい)を狭義の精神病と言います。
嘗て、ギリシャ哲学のことを学問と総称していたのが、いまや哲学は一学問に過ぎなくなってしまいました。
細分化が進むことを以て進歩と考えているのが近代科学の考え方であります。
“木を見て森が見えない”
近代科学の細分化が陥りやすい落とし穴です。
医学の世界でも細分化が進み、“木を見て森が見えない”現象が起きている。
検査医学がその典型であります。
検査とは、森の中の一本一本の木を調べることに外なりません。
結果、森全体を鳥瞰することができなくなっているのが昨今の大半の医者であります。
精神病を狭義の精神病つまり病気の一種と考えるのが、“木を見て森が見えない”医者の陥る罠であります。
精神病がすべての病(やまい)の根源であると考えるのが、“木を見ながら森全体を見る”医者のあるべき姿勢です。
病(やまい)の甲・乙・丙のいずれかの状態に在るのが、嘘をつく生き物であるわたしたちですから、常に広義の精神病状態であると言っても過言ではありません。
精神病とは意識の部分観である「想い」の分裂症状のことであります。
嘘をつくということは、「想い」の分裂症状の結果であります。
わたくし事で恐縮ですが、つい最近持病の心房細動の発作がありましたが、己に嘘をついたのが原因でした。
わたくしの心房細動は若い時代の過度な運動が原因で、22才の時から現在に至るまで持ち続けているスポーツ心臓の持病でして、疲れたり、血行不良が起こると、発作が起こりますので、血管を収縮させるカフェイン系の飲み物は厳禁されています。
ところが、ついつい付き合いの勢いで飲んだのが祟りました。
己に嘘をついたわけです。
本当の自分である「わたし」が言いました。
“飲んじゃだめじゃないか!”
複数の偽物の自分である「私」が言いました。
“調子がいいから、ちょっとぐらいいいじゃないか!”
己に嘘をついたのです。
更に輪をかけたことが起こりました。
夜中に発作が起きたのですが、発作予防のために普段夜中には絶対に水を飲まないのに、その時魔がさして飲んだのですが、その水にあたって下痢・腹痛が襲ってきたのです。
またまた己に嘘をついたからです。
本当の自分である「わたし」が言いました。
“飲んじゃだめじゃないか!”
複数の偽物の自分である「私」が言いました。
“どっちみち発作が起きたのだから、いいじゃないか!”
己に嘘をついたのです。
人間とはかくも懲りない生き物であります。
先ずは強靱な精神を養うことが肝要であり、病気の根源は精神の弱さに起因することを肝に銘じた次第であります。