Chapter 762 人類滅亡への分岐点

二十世紀末に、資本主義と似非共産主義である社会主義を対立軸として世界を二分した冷戦が終わりましたが、二十一世紀に入って社会主義を維持しながら資本主義を実践してきた中国が台頭しはじめ、自由主義資本主義のアメリカと、社会主義資本主義の中国の一騎打ちの気配が濃厚になってきています。
つまり新たな冷戦の始まりであります。
しかし嘗てのソ連とアメリカの冷戦と本質的には何も変わっていません。
労働者利益を追求するのが社会主義の教義(ドグマ)であり、資本家つまり金持ちの利益を追求するのが資本主義の教義(ドグマ)である点、社会主義が似非共産主義の所以である労働者利益の追求は単なる標榜(隠れ蓑)だけであり、実体は金持ちの利益追求の資本主義と何ら変わらない点においては、まったく同じことの繰り返しをしているだけで、中国がソ連に取って代わっただけのことであります。
ただ違う点が一つある。
ソ連とアメリカの場合は欧米白人同士の仲間内であったのに対し、中国とアメリカは黄色人種対白色人種、アジア対欧米という点であります。
仲間争いの内は、お互いに理性を働かせていた。
だから冷戦であったわけです。
隣人との争いになったら、果たして理性が働くかどうか。
核戦争をすると共倒れするという発想の原点には仲間争いという前提があったからで、隣人との争いとなれば核抑止力という理性が働くかどうか大いに疑問であります。
アメリカという国は仲間内のドイツには原爆を落とさなかったが、隣人の日本には平気で落としたという前科があります。
中国はそのことに気づいているでしょうか。
ソ連だから原爆を落とすわけにはいかず冷戦になっただけで、相手が仲間内でない隣人の中国なら、日本に対してと同じように、平気で原爆を落とす筈であります。
二十一世紀は核戦争が勃発する危険性を最も持っている時代でもある所以であり、人口の異常な急増、つまり人類の大群発生の行く着く集団自殺が核戦争になる確率は極めて高いと言わざるを得ません。
この流れを断ち切って軌道修正しなければ、人類滅亡に突き進むしかないでしょう。
従来の価値観を投げ捨てて、まったく違った価値観をつくらなければなりません。
従来の価値観とは、善は好くて悪は好くないといった似非二元論である相対的一元論のことであり、平たく言えば、好いとこ取りの考え方であります。
まったく違った価値観とは、真の二元論であり、延いては有知性の絶対一元論つまり三元論的考え方であります。
先ずの第一ステップが真の二元論の考え方であります。
前Chapterでお話しました、二元論の根幹であるオス・メス問題に焦点を変えることこそ、水平的思考回路から垂直的思考回路への軌道修正であり、従来の価値観からまったく違った価値観への移行に外なりません。
中国対アメリカの一騎打ちになったら、人類滅亡へまっしぐらであります。
北朝鮮がその引き金になるでしょう。
男性社会から女性社会に移行できれば、人類滅亡の危機を脱し、差別・不条理・戦争の社会から平等・公正・共生の新たな社会が出現するでしょう。
それが先ずの第一ステップであリます。