Chapter 766 男性社会の終焉

男性社会が差別・不条理・戦争を生んだ。
外敵から種族を守る役割を負っていたオスが持つ、生殖権と食の優先権を維持するために、支配の概念が生まれ、支配する方便として階級制度という差別の概念をつくり、支配・差別するのがわずかな数の支配者側、支配・差別されるのが圧倒的な数の被支配者側にして、不条理の授与者を二分し、支配者側の権益の奪い合いが戦争を引き起こしてきたのが人間社会の歴史です。
支配・差別を強固にするために、支配者は先ず信仰心を被支配者側に植え込んだ。
祭祀者による信仰の誕生であります。
信仰の中心が輪廻転生の考え方です。
この世では一生、被支配者の身分から支配者の身分に上がることができないが、この世で一生懸命、支配者のために働いたら、次に生まれ変わった暁には、晴れて支配者の身分になれると嘯いたのが、輪廻転生の本音であります。
輪廻転生を信仰の教義(ドグマ)として、支配者に加担した祭祀によって植え込まれた被支配者は、彼らの下に更に身分の低い賤民がいることで納得したのです。
一方、支配者は支配権益を永代維持する方便として、世襲・相続制度をつくります。
王の子は王になれる。
貴族の子は貴族になれる。
士族の子は士族になれる。
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庶民の子は庶民にしかなれない。
奴隷の子は奴隷にしかなれない。
賤民の子は賤民にしかなれない。
支配・被支配構造は永遠に続くわけであり、この世で奴隷や賤民として一生懸命働いて、再び奴隷や賤民の子として生まれ変わるのが、世襲・相続制度をつくった支配者側の本音であります。
輪廻転生の考え方と世襲・相続の考え方とは、真っ向から矛盾していることに、一般民衆は未だに気づいていないのです。
輪廻転生の考え方は、今では宗教の世界でのことであります。
宗教は、今では一般民衆のものであります。
つまり輪廻転生は一般民衆の考え方になっています。
世襲・相続の考え方は、今では民主政治の世界でのことであります。
民主政治は、今では一般民衆の考え方になっています。
わたしたち一般民衆は、輪廻転生と世襲・相続の考え方に騙されて、支配しているように思わされて支配されているのです。
わたしたち一般民衆は、輪廻転生と世襲・相続の考え方に騙されて、差別しているように思わされて差別されているのです。
このような自然の法則から逸脱した、差別・不条理・戦争の悲劇を生んできた男性社会は、間もなく終焉を迎えるでしょう。
メスは子供を種保存のために産みます。
オスは子供を族保存のために産ませます。
生物の分類に基づくと、人間つまりヒトは、動物(界)の脊椎動物(門)の哺乳(網)のサル霊長(目)のヒト(科)のホモ(属)のサピエンス(種)になります。
種が基本であり、メスは種の保存の役割を負っているのです。
ところがヒトが人(類)になり、親(類)になり、血(族)・地(族)になり、家(族)に分化していった結果、子供を産むことができないオスは類・族に執着せざるを得なくなり、世襲・相続の考え方をつくったのです。
子供を直接産むメスには、種の保存意識はあっても、親(類)や家(族)の保存意識つまり世襲・相続の概念は本質的に持ち合わせていないのです。
差別・不条理・戦争が男性社会の産物であるのに対し、平等・公正・共生が女性社会の産物である所以です。