Chapter 769 真のグローバリズム

清貧の生き方とは、衣・食・住を基本に置いた本能的欲望に基づいた生き方と言えるでしょう。
金銭欲を中心にした物質欲、権力欲、名誉欲、悟欲といった欲望は人間だけが持つ人為的欲望であり、他の生き物にはないものです。
こういった人為的欲望が人口の急増の原因であります。
人口の急増が自然の食物連鎖の法則の崩壊を招き、地球が病(やまい)の丙状態に移行した事態に対する自然治癒力の発揮が、わたしたち人類にとっては大地震といった自然災害に映っているのです。
自然災害は地球の自然治癒力の発揮に外ならないわけであり、このことをわたしたち人類は気づかなければなりません。
今こそ“清貧”の生き方が人類には必要なわけです。
“清貧”の反義語は“貪欲”であります。
“貪欲”の極致現象が拝金主義であります。
人間の「想い」が、人為的欲望の金銭欲に収斂された結果が拝金主義であるわけです。
「想い」とは五感が感知した結果生じる、自他の区分けに基づいた意識の部分観であります。
「意識」とは本来、自他の区分けが一切ないものであり、生を得たつまり肉体が動き出した結果生じた波動です。
肉体とは五臓六腑と五感で構成されており、生命エネルギーと運動エネルギーは五感を通じて肉体に吸収されます。
五感とは自他の区分け器官であると同時に、全体と部分とを繋ぐ橋でもあるわけです。
五感が肉体の部分観であり、「想い」が「意識」の部分観である所以です。
人間の「想い」が、人為的欲望の金銭欲に収斂された結果が拝金主義であると申しましたが、人間の「想い」が収斂されたものが連想に外ならないわけであり、連想は人間だけが持つ知性の産物であり、知性の功罪の罪的面であります。
人間社会がいま二極化しています。
貧富の格差が拡がっているのもその一環でしょう。
先進国と低開発国の格差も拡がっている。
先進国では高齢化と少子化が進み、低開発国では人口の急増が起こっているのも、格差の拡大の結果であります。
格差とは差別化であり、差別化とは人為的欲望の差別化に外なりません。
先進国では本能的欲望は満喫され、人為的欲望に人の目は向いている。
低開発国では本能的欲望の不足感が、本能的欲望の根幹を成す食欲と性欲の相克を生み、食欲を満たされない結果性欲に走っている。
先進国における高齢化と少子化、低開発国における人口の急増が二極化現象の最たるもので、その結果、人類の大群発生となって、集団自殺の道を歩んでいるのです。
人為的欲望を制御して、本能的欲望に立ち返ることが、今こそ必要なのです。
衣・食・住問題を先進国・低開発国といった差別化をせずに、それこそ今流行のグローバリズムで以て、全世界レベルで解決しなければならないのです。
先進国に蔓延っている拝金主義が真のグローバリズムを阻んでいるのです。