Chapter 785 世界から取り残された日本

オスとメスの根本的な違いを無視した男女同権の考え方は、自然の世界の法則を無視した考え方であり、結果、自然の食物連鎖の循環を崩壊させ、人類の大群発生の原因になっているのであります。
人類の大群発生の直接の原因は後進国の人口の爆発的増加でありますが、後進国で人口の爆発的増加を誘発したのは、先進国による搾取が遠因であり、後進国からの搾取によって肥え太った先進国は高齢化と少子化を招いたのですから、人類の大群発生の間接的な原因は先進国の高齢化・少子化にあると言っても過言ではありません。
先進国において高齢化・少子化が発生した原因は、男女同権の考え方に辿り着くのであります。
男女同権の考え方は、文明の最先端を走っていたアメリカで起こった一方、二十世紀の文明の最先端を走っていたもう一つの国がソ連でありました。
二十世紀は、資本主義と社会主義(似非共産主義)という文明の対立軸によって回転した世紀でした。
何度も述べてきましたが、社会主義は資本主義の裏返しの考え方であって、利益を追求する社会つまりゲゼル・シャフト(利益社会)に変わりはないのです。
共産主義社会とは利益を追求するゲゼル・シャフト(利益社会)ではなくて、ゲマイン・シャフト(共同社会)が原点にあることを、二十世紀の世界は見逃していたのです。
後進国を搾取することによって起こった欧米帝国覇権主義の内輪揉めが、資本主義と社会主義の背景に潜んでいたことに世界は気がついていなかったために、資本主義組と社会主義組の暴力団の抗争事件に拡大したのが冷戦の実体であったのです。
社会主義の嵐が吹き荒れた結果、中国やインドという巨大な人口を誇る国が社会主義国になっていったのです。
社会主義は文明の最先端をアメリカと併走していたのです。
離婚率がアメリカと同じように圧倒的に多いのが社会主義国の特徴でした。
特に社会主義の超大国であったソ連と中国の離婚率は50%を超える有様で、殆どの夫婦が離婚経験者だったのです。
似非共産主義の社会主義国では、物質的な平等を標榜する-単なる標榜だけで実体は不平等の極みだった-だけではなく、精神的な平等が水面下で進行していたのです。
精神的な平等とは、男女同権の考え方であったのです。
男女同権の考え方が蔓延した社会では、離婚率が急増するのです。
精神的な平等を男女同権だと勘違いしたのが、社会主義が資本主義に敗退した原因でもあったのです。
自由競争を奨励した資本主義国の国民の志気が上がったのと対照的に、私有財産を禁じた社会主義国の国民の志気が極端に落ちた結果、経済的に行き詰まったのが、冷戦の敗退の第一の原因であり、内憂外患の外患に対して、精神的な平等を男女同権と勘違いしたのが、冷戦の敗退の第二の原因であり、内憂外患の内憂であったのです。
資本主義が勝利したのは、社会主義が自滅したからであり、勝敗の行方は紙一重の差であっただけで、資本主義の盟主であったアメリカでも男女同権という考え方の同じ病気が蔓延っていたのです。
冷戦終結後の国家運営に行き詰まったアメリカやドイツはその事に気づき、国の舵取りを修正したのに、日本という国だけが、依然同じやり方を続けてきたのです。
嘗てのソ連や中国と同じ、官僚主導の国家運営を続けてきた日本は、実質の超社会主義国家であり、世界は新しい社会を目指しているのに、日本だけが旧態依然の国家運営を続けているのであります。
北朝鮮と質的には何ら変わらないのであり、北朝鮮は一人の独裁政権であるのに対し、日本は(官僚)集団の独裁政権であるだけのことです。
嘗てのソ連や中国、そしてアメリカで蔓延した男女同権思想が、今や日本で蔓延しているのであります。
男女同権という恐るべき思想を今すぐ投げ捨て、男女対等の考え方になることが、日本の急務であるのです。