Chapter 826 生きる価値

健康とは病気の無い状態を言うだけであって、健康を定義する確たる基準などありません。
病気の無い状態である健康とは、発病していない状態だけであって、病因が潜んでいても症状が出ていなければ病気とは言えません。
ところが昨今の医療は、発病もしていないのに、検査で以って病因を無理やり引っ張り出す始末で、挙句の果てに発病させてしまう。
仮に病因が身体に潜んでいても発病しないのは、病因にそれなりの理由があるからです。
ところが、発病していない健康状態を許してくれないのが、現代医療ビジネスですから、一億総病人にされているのが現代日本社会です。
肉体に健康条件というものがあるわけではない。
身長と体重のバランス数値の基準は一応あるけれど、その基準から外れているからと言って、病気だとは言いません。
五臓六腑の理想形態の基準は一応あるけれど、その基準から外れているからと言って、病気だとは言いません。
飽くまで理想の基準であります。
理想の基準を以て健康と言うなら、わたしたち人間の中で健康と言える人は皆無でしょう。
日本では、男の平均身長は169cm、女の平均身長は158cm。
韓国では、男の平均身長は174cm、女の平均身長は161cm。
アメリカでは、男の平均身長は175cm、女の平均身長は163cm。
ドイツでは、男の平均身長は180cm、女の平均身長は169cm。
平均身長が170cmや160cmにも満たない日本人の体型が理想の基準値であれば、韓国人・アメリカ人・ドイツ人は皆病気ということになります。
平均身長が170cmや160cmを超える韓国人・アメリカ人・ドイツ人の体型が理想の基準値であれば、日本人は最悪の病気、つまり、病(やまい)の丙状態と言えるでしょう。
日本やアメリカでは、癌の発生率が50%にまで達しようとしている。
チベットやモンゴルでは、癌の発生率はほぼ0%を維持している。
癌の発生原因は食物とストレスに因ることはほぼ間違いないわけで、根本原因はわたしたち人間が自らつくっているのです。
結局の処、確たる健康条件などないわけであり、病気の無い状態を以て健康と言わざるを得ないのが実態です。
幸福感というものも、確たる基準があるわけではない。
不幸感の不在状態が幸福感と言ってもいいでしょう。
富の多少で以て幸福感の基準としているわけではありません。
日本では、平均貯蓄率は25%。
中国では、平均貯蓄率は40%。
アメリカでは、平均貯蓄率は5%。
ドイツでは、平均貯蓄率は15%。
平均貯蓄率が40%を超える中国が富の理想基準とするなら、日本はそこそこのお金持ちであり、アメリカは極貧と言えるでしょうが、アメリカの豊かさは依然世界一です。
しかし不幸感の不在状態を以て幸福感とするなら、アメリカは世界一の不幸な国と言えます。
アメリカ国民の90%が不眠症に陥っていることがその証明です。
健康や幸福という概念は、飽くまで、「幸福感」、「健康感」という、個人の考え方であるに過ぎません。
この真理を理解した人が健康観を持った人です。
この真理を理解した人が幸福観を持った人です。
この真理を理解した人が心の富を持った人です。
生き甲斐を持つとは、生きる価値を持った人であり、生きる価値観を持った人であります。