Chapter 841 本モノ社会

偽モノ社会ゆえ差別・不条理・戦争が横行するのが人間社会でした。
差別・不条理・戦争のない人間社会を構築するには、本モノ社会にしなければなりません。
宗教にしても科学にしても、所詮は支配者側が被支配者側を如何に上手く支配するかの一方便に過ぎないのであり、支配者側の論理を本質的に内在しているのであります。
宗教の世界でも科学の世界でも、その組織がヒエラルキー(ピラミッド型)構造であるのがその証明であります。
教祖を頂点とする宗教組織は、教義を律法(法律)にして支配しようとする。
白い巨塔と呼ばれる科学の世界の組織は、論理(民主主義)を律法(法律)にして支配しようとする。
何れにしても支配方法の違いだけであって、支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別社会に変わりはない。
教祖を世襲しようとする宗教団体(特に新興宗教)が圧倒的に多いのは、支配・被支配二層構造と世襲・相続の概念が表裏一体である証左であります。
白い巨塔の世界でも、世襲・相続の概念が浸透してきている。
白い巨塔の世界の中で、世襲・相続の概念が浸透している典型的な世界が政治の世界であります。
白い巨塔の世界とは、学者や医者の世界だけではなく、偽善的な科学的手法(民主主義)による支配方法の一世界に過ぎないのであり、嘗ての聖職者の世界はすべて白い巨塔の世界になる危険性を有していたから、拝金主義思想の極致に達している先進社会で嘗ての聖職であった政治家・役人・医者・宗教者・教師・・・といった連中が成金になっているのです。
聖職という一枚のコインにも表裏があり、表面は清貧であり、裏面が成金であります。
古代・中世が直接的な手法の支配・被支配二層構造の社会であったのに対し、近代は民主主義という羊の皮を被った狼による間接的な手法の支配・被支配二層構造の社会だから、被支配者側であり続ける一般民衆(国民)は気がつかないでいるのです。
キリスト教圏世界による近代欧米社会と、イスラム教圏世界による中世アラブ社会の衝突だから文明の衝突と呼ばれているわけですが、所詮、支配方法(イデオロギー)の違いによる相克・軋轢に過ぎないのであり、根っこは同じであります。
民主主義思想は間接的支配手法であるゆえに実に巧妙なだけで、聖職の本質である清貧思想すらも成金思想に摩り替わってしまったのです。
科学の世界が白い巨塔に成り下がったのも、聖職者を成金者にしたのも、民主主義という一見被支配者側の論理のように見せかけた巧妙な支配手法であった証明であります。
古代・中世・近代は本質的には何も変わっていない支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別社会であったのです。
その結末が人口の大増殖という人類の大群発生であります。
人類の歴史も、運動の光と音(喧噪)の宇宙の基本法則である誕生・生・死という円回帰運動に沿って、正に反転時期に差し掛かっているのです。
支配・被支配二層構造と世襲・相続の差別社会から、平等・公正・共生の社会へ反転する時期に差し掛かっているのであり、男性社会から女性社会への反転時期に差し掛かっているのであります。
生・死、オス・メス、善・悪、強・弱、賢・愚、貧・富、幸・不幸、天国・地獄・・・健康・病気、神・悪魔・・・という二元論世界において、死・メス・悪・弱・愚・貧・不幸・地獄・・・病気・悪魔・・・の不在概念である生・オス・善・強・賢・富・幸福・天国・・・健康・神を追い求める偽モノ社会から、実体である死・メス・悪・弱・愚・貧・不幸・地獄・・・病気・悪魔・・・の本質を理解する本モノ社会への反転時期に差し掛かっているのであります。