Chapter 911 音の円回帰運動

Chapter900で、人間が生きている中での動作(行為)には三つのレベルがあると述べました。
肉体レベル・・・睡眠
五感(想い)レベル・・・本能欲(食欲・性欲)に基づく動作(行為)と人為的欲望(金銭欲・物質欲・権力欲・名誉欲・悟欲)に基づく動作(行為)
意識レベル・・・義務的(仕事的・打算的)継続動作(行為)と非義務的(芸術的・衝動的)継続動作(行為)
知性の無い他の生き物は肉体レベルと五感(想い)レベルの動作(行為)だけであるのに対し、知性有る生き物・人間は、それに意識レベルの動作(行為)が加わる。
犬や猫が一日24時間のうち20時間近くの睡眠を採っているのは、肉体レベルの動作(行為)が圧倒的に多いからです。
知性有る生き物・人間、つまり、言葉を有する人間は肉体レベルの動作(行為)、つまり、睡眠を削って、その分を意識レベルの動作(行為)、つまり、継続行為(動作)特に非義務的(芸術的・衝動的)動作(行為)に割いているわけです。
知性有る生き物・人間の人間たる所以は、睡眠を削って継続動作(行為)に割く生き物であると言っても過言ではない。
言葉を有する生き物・人間のみならず、他の生き物にも鳴き声・叫び声という言葉があり、そのベースにあるのがア(A)・ウ(U)・ン(MN)という三つの音ですが、生ある者、つまり、生き物にとっての三つの動作(行為)が三つの音と密接な関係があるのです。
ア(A)は肉体レベル、つまり、存在の根幹に関わる動作(行為)の音。
ウ(U)は五感(想い)レベル、つまり、感性に関わる動作(行為)の音。
ン(MN)は意識レベル、つまり、知性に関わる動作(行為)の音。
従って、他の生き物の言葉、つまり、鳴き声・叫び声はア(A)かウ(U)であり、“考える葦”である人間の人間たる所以の言葉はン(MN)にあるわけです。
わたしたちが考えごとをする際に、“むーん!”と発するのはン(MN)の音であるわけです。
“むーん!”、ン(MN)という音は大脳を刺激する。
“う!”、ウ(U)という音は心臓(ハート)を刺激する。
“あ!”ア(A)という音は肉体全体、つまり、存在の根を刺激する。
鳴き声・叫び声はア(A)・ウ(U)という音のメッセージであり、言葉はア(A)・ウ(U)・ン(MN)という音のメッセージであります。
ア(A)が円回帰運動の誕生(始点)であり、ウ(U)が円回帰運動の死(終点)であり、ン(MN)が円回帰運動の生(円周)であります。