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Chapter 947 繁栄と衰退のメカニズム 部分観の主人である自我意識(エゴ)が極みに達しているのが、みんなが富を希求し、貧を忌避するという土台不可能なことを志向する超拝金主義の現代人間社会であります。 富を得る人は数が少なく、貧に陥る人は数が多いのが貧富二元論の本質であるのに、みんなが富を希求し、貧を忌避するような社会になると、先ず貧に陥った人たちが衰退しはじめ、更には富を得た人たちも衰退しはじめ、結局の処は貧富共に消滅するという破目に陥ります。 アフリカのサバンナにいるライオン(強者)の数が多くなり、シマウマ(弱者)の数が少なくなると、先ずシマウマ(弱者)が絶滅し、結局、シマウマを食って生きているライオン(強者)も絶滅してしまう。 自然の食物連鎖の法則が崩れた結果であります。 だから自然の中に生きるライオン(強者)の数は少なく、シマウマ(弱者)の数は多い状態を保って共存しているのが、食物連鎖の法則を厳守している自然界なのです。 強弱二元論の本質を維持しているのが、自然の食物連鎖の法則である所以です。 貧富二元論は人間社会だけにある食物連鎖の法則だと言えます。 他の生き物の自然界では強弱二元論だけが食物連鎖の法則に適合されているのに対し、人間社会では、強弱二元つまり支配者・被支配者二元が延いては、生・死二元、オス・メス二元、善・悪二元、賢・愚二元、幸・不幸二元、天国・地獄二元、健康・病気二元と派生してゆき、挙げ句の果てに、神・悪魔二元へと行き着いていったわけです。 自然界の食物連鎖の法則である「弱肉強食」の掟が強弱二元論にあるのに対し、人間社会では「弱肉強食」の掟が、生・死二元、オス・メス二元、善・悪二元、賢・愚二元、幸・不幸二元、天国・地獄二元、健康・病気二元、神・悪魔二元まで派生してきた結果、支配者つまり強者は富を得て、被支配者つまり弱者は貧に甘んじなければならなくなったのです。 人間社会だけにある拝金主義の誕生でありますが、自然の食物連鎖の法則に沿っているわけです。 ところが、65億という人類が大群発生した現代社会では、みんなが富を希求し、貧を忌避するという超拝金主義の現象になっています。 「民主主義社会」という名の下の一見平等社会であり、実体は古代・中世奴隷社会と何ら変わらない現代版差別社会が生み出した現象なのです。 まさしく自然の食物連鎖の法則が崩れようとしている兆候に外なりません。 シマウマ(弱者)が先ず絶滅して、結局はライオン(強者)も絶滅する。 被支配者(弱者であるメス・貧者・愚者・不幸な者・地獄に落ちる者・病気になる者・悪魔に憑依された者)が先ず絶滅して、結局は支配者(強者であるオス・富める者・賢者・幸福な者・極楽に行ける者・健康な者・神の恩恵を受ける者)も絶滅する。 人間社会における強者つまり支配者側の論理では、繁栄と衰退の繰り返し現象と言ってもいいわけで、現代民主主義社会はまさしく衰退の時期に突入したのであります。 自然の食物連鎖の法則に沿った現象であるゆえに、人為的に食い止めることはできません。 衰退の時期に差し掛かった時代に生きるわたしたち人間が今、しなければならないことは、人間社会だけにある繁栄と衰退のメカニズムは実は弱肉強食の自然の食物連鎖の法則に外ならないということに目覚めることであります。 |