
|
はじめに 平成14年(2002年)の春に「砂漠の嵐(ハムシーン)」第一部を書きはじめました。 前年の9月11日に、あのニューヨーク貿易センタービルの爆破事件が起こったのが、執筆の動機であったのです。 古今東西、有事が起こると、「聖戦」という言葉が巷間に氾濫する。 嘗て、太平洋戦争の前夜の日本でも、「聖戦」という言葉が日本人の脳裏に深く焼きついていたものです。 イスラム世界では、「聖戦」のことを“ジハード”と呼んでいます。 2001年9月11日のテロ事件の後、アメリカは「テロ撲滅」を旗印に「聖戦」を呼び掛けました。 一方、イスラム世界もアメリカに呼応して、“ジハード”の叫び声が一段と高まっていきました。 わたくしは、そのような世界情勢の中で、近未来の情景がありありと浮かび、その情景を文章にせざるを得ない衝動に駆られたのです。 その後の世界情勢は、アメリカを中心の近代兵器対自爆テロの泥仕合の様相であることはご存知の通りです。 まさに近代兵器のキリスト文明対自爆テロのイスラム文明の衝突であります。「砂漠の嵐(ハムシーン)」第二部[文明の衝突そして終焉]の執筆時期が遂に到来したのです。 平成18年11月17日 新 田 論 |