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第三十二章 現代版「ノアの方舟」 メソポタミア文明のメソポタミアとは、チグリス・ユーフラテス両川の間で、アルメニア高原からペルシャ湾にわたる地域を指し、エジプト文明とならぶ世界最古のアッシリア文明およぶバビロニア文明発祥の地であり、その首都がバビロンである。 バビロンはユーフラテス川に面した都市だ。 一方、イラクの首都バクダッドはチグリス川に面している都市である。 ユーフラテス川は全長2800kmの西アジア第一の大河で、トルコ東部の山地に源流があり、南下してシリア、イラクを南東に貫流、チグリス川と合流してシャトル・アラブ川となってペルシャ湾に注ぐ。 その下流域のメソポタミア平原は、氾濫のため肥沃な土地となり、アッシリア、バビロニアの文明が興った。 一方、チグリス川は全長1900kmの小アジアからメソポタミアへと流れる川で、源流はやはりトルコ東部の山地にあり、ユーフラテス川に合流してシャトル・アラブ川となってペルシャ湾に注ぐ。 まさに「ノアの方舟」の世界だ。 神から啓示を受けたノアが造った方舟で7月17日に辿り着いたのがトルコの最高峰アララト山である。 ノアはヤーベの神に祈った。 “エンヤラヤー!エンヤラヤー!エンヤラヤー!” 遠く東の日の出る国でも、7月17日に同じ言葉で祈る。 “エンヤラヤー!エンヤラヤー!エンヤラヤー!” “神のご加護で事故が起こりませんように!”という意味だ。 鴨川と桂川が合流して淀川となり海に注ぐ。 洪水によってノアの方舟はアララト山に着いたのでなく、チグリス・ユーフラテス川を遡ってアララト山の源流に辿り着いたのが真相である。 「ノアの方舟」は、地球上の全生命体の絶滅の物語であり、その舞台がチグリス・ユーフラテス川であったように、これから起こる地球上の全生命体の絶滅の物語の舞台もチグリス・ユーフラテス川なのである。 シャトル・アラブ川はユーフラテス川とチグリス川が合してペルシャ湾に注ぐ全長185kmの川で、下流でイランとイラクとの国境を成している。 第三次世界大戦が起こるとするなら、その火薬庫は間違いなく全長185kmのシャトル・アラブ川だ。 バビロンに向かうモハマッド・ハッサンの最終目的地でもあった。 |