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記憶の掃除 あなたは いま 何才(いくつ) (二十才)はたち なら 15分の録音テープ (三十才)みそじ なら 25分の録音テープ (四十才)よそじ なら 30分の録音テープ (五十才)いそじ なら 33分の録音テープ (六十才)むそじ なら 35分の録音テープ (七十才)ななそ なら 40分の録音テープ (八十才)やそじ なら 50分の録音テープ あなたの一生は何分の録音テープ? さいごに 録音テープは巻き戻し 真っ白なブランクテープにして 次の回 巻き戻し しておかないと 重複録音で混乱する それが 地獄の巻き絵テープとなる 真っ白なブランクテープが あなたの若さのバロメーター 精神の歳をとればとるほど テープが黒くなる 毎日 テープクリーナーで 心のテープを磨きなさい 精神の若さ 一般的には肉体の老化とともに精神も老化している人間がほとんどですが、肉体の若さと精神の若さは本来まったく別ものです。 一般的な人は、年をとるにつれて、過去(昔)のことばかり考えるようになる。なぜならもう未来があまりないから、あるのは死だけだと思っているから、いつも記憶だけで生きている。その時点でその人の精神は老いてほぼ死んでいる。しかも、その過去の思いだし方が間違っている。過去から現在に向かって思い出している。こういう思いだし方をすると、同じ記憶が何重にも蓄積されていく。だからそういう老人は同じことを毎日繰り返ししゃべる。 夢を見ないようにする方法として、記憶テープを現在から過去に向かって巻き戻して記憶を消すという方法があると前の章で説明しましたが、ちょうどその逆をしているのです。同じことを何重にもテープに録っているのです。 記憶を辿るときは必ず現在から過去に向かって思い出さないと、逆にまわすと非常に危険です。一回生まれたら一回死ぬだけで充分なのに、何回も死ななければならなくなる。 逆に現在から過去に向かって思い出していくと記録が消去されていく。今日一日のことをすれば、今日一日の記録が消去される。一年前までやれば、過去一年分消去される。 生まれたときまで溯ることができたら一生の記録が消去される。だが一生はなかなか難しい。だいたい5才以前の記憶は残っていません、記憶力のいい人でも3才までがせいぜいです。 記憶を思いだすとき、ふつうは記憶の中の主人公である自分と記憶を辿っている自分とを同じだと思っています。だが記憶の主人公があたかも他人のことのように見るようにすると、そのうちに5才以前の記憶が浮かび上がってくる。そして、母親から生まれるときの記憶、母親の体内にいるときの記憶、そして、母親の体内に自分が入っていくときの記憶。 そして、その前の生が死ぬときの記憶……・。そこではじめて、自分は不滅で、輪廻転生していることを知る、そうしたら死はもう怖くなくなる。 人間の輪廻転生する魂は転生するたびに魂のレベルは上がっていくのが摂理だから未来に夢がふくらむ。 宇宙が未来に向かって、膨張、発展している摂理と同じだから。 この精神状態を若いというのです。 過去の記憶テープの巻き戻しによってテープがブランクになり若い精神状態になる。 そうすると、欲望が消える。本来、欲望というのは、過去の経験をまた未来に再現したいと思う気持ちだから、たとえば博打でビギナーズ・ラックというのがある、最初は勝とうという気持ちがほとんどといってない、そのときに思いもよらず勝つ。気持ちいい経験だ。もう一度味わいたい。これが欲望の正体なのです。過去の経験が欲望の正体です。過去の記憶を未来に投影する、すなわち、時間にコントロールされているということです。この過去と未来という時間を超える(消し去る)ことが出来る精神が若いということなのです。 |