自閉症

ストレスは あなたから 言葉を奪う

それは あなたの心の中を 騒ぎまわるから

心は 大海の波のようなもの

ときには 嵐で 大きく荒れる

だが 嵐が去ると 波は 静かになる

大海の底は いつでも 波のない 沈黙の世界

嵐が 続くと 大海の底も だんだん 騒がしくなってくる

ときには 渦もでき 大海の底まで 荒れ狂う

ストレスは 永く続く嵐のようなもの

静かな さざなみを 忘れさせる

さざなみは 音ではなく 言葉のようなもの

そして 言葉を忘れさせる

嵐は たまに あるもの

ピアニッシモ と ピアニッシモの間にある フォルテッシモ

フォルテッシモ ばかりでは 音楽にならない

さざなみ ピアニッシモを忘れたら 言葉を忘れる



沈黙の世界

宇宙は沈黙の世界です。われわれがいる地球は大気があるから、音が生じる。
宇宙の法則は沈黙がベースです。ですから、真理は沈黙です。このことをまず理解しなければなりません。
老子が"真理は語ることが出来ない、語ることが出来るものは真理ではない、すなわち真理は沈黙です"と言っただけで、彼はそれ以後一切、本を書いていない。
地球に存在するものは、すべて音によってコミュニケーションしている。
人間のコミュニケーションも音がベースです。
音から文字が出来た。たとえば、MamaとかMotherとか、人間が母親から生まれてきて最初に憶える音がMaという音です。だから母親のことを、Maと呼ぶ。
お茶、Chai, Tea、の話をしたが、同じように言葉の最初は音からはじまる。
Maという音が母親のことです。それはどんな言葉の違う民族でも、お茶のことばがほとんど同じ音の響きとおなじように、母親の言葉の音の響きもほとんどMa(マという音)がベースです。では何故Ma(マ)なのか。それはフィーリングです。あなたが、びっくりしたとき発する言葉(これは言葉ではないが)は「あっ」とか「ギァー」とか、これらの音はどこの言葉のちがう国でも同じです。
「A,AH、あ」が音の基本です。ですから文字の基本も「A、AH、あ」が基本です。
言葉の最初はこの音から始まりました。ですから、しっかりと認識しておかなければならないことは、まずフィーリングがあって、それが音になって、それが文字になって、文字の組み合わせが言葉になって、言葉の組み合わせが文章、すなわち考え(一つの)になって、そして文章の組み合わせが、その人の固有の考え方(Philosophy)になる。これが人間です。他の動物は音だけです。
地球に生き物が存在できるのは、大気があるからです。それは、肉体的には大気、すなわち空気(空の気)ですが、精神的には音が原点です。ですから、宇宙飛行士が宇宙旅行する前に、沈黙の部屋にひとりで閉じ込められて何週間も過ごす訓練を受ける。人間は三年以上喋らないで、沈黙を継続すると、口から音を発することが出来なくなる。そして、その前に気が狂ってしまう。それは他の人とのコミュニケーションが出来なくなると、自分の内面に向かって喋りはじめる。そうすると、そこに何人もの相手を見つける。それが自分のうちの一人だと気がつかずに他人と思って喋る。自己と他人との区別が出来なくなる。それを気が狂ったという。気が狂うということと、自己を発見するということは紙一重です。
目の見えない人よりも、耳の聞こえない人、喋る事が出来ない人のほうが、社会生活をするのが苦痛です。それはコミュニケーションが出来ないからです。ですが他人とのコミュニケーションが出来ないことは、反面、幸福です。ある哲学者が言った"他人の存在が地獄だ"という観点からすれば、他人とのかかわりがなければ、地獄もない。コミュニケーションがなければ、地獄もない。
だから宇宙には地獄もなければ天国もない。当然です。天国と地獄、善と悪、健康と病気、金持ちと貧乏、強者と弱者……これらはみなコインの裏表です。地球上に存在するものはすべて、二元論が本質です。それは地球上に大気があるからです。
そして音があるからです。
音を遮断することによって、宇宙と一体になる。
だから耳を何でも良いからふさぐ、そうすると、いままで聞いていた音が消え、音のない音が聞こえてくる。これは微妙な音です、言葉で表現するには、あまりにも微妙です。
音のない音が聞こえてくると、今度は目をつぶり、目の動きを止める。すなわち、思考をストップする。そうすると、音のない音がだんだん聞こえなくなってくる。そこで、次に口と鼻をふさぐ。すなわち肌以外のセンサーをすべてふさぐ。これは99%ですが(肌のセンサーもふさげたら100%ですがこれは不可能です)。大気を99%シャットアウトする。
そうすると宇宙と自分とが融合して宇宙の一部である自分を発見する。