以心伝心

夢の中では あなたは 言葉を使わない

使っていると思っているだろう

だが それは 昼間 感じるインスピレーション語

昼間も あなたは 夢を見る

そのときは インスピレーション語を喋っている

それでは いつも 喋っている 日本語は 一体何?

そのとき あなたは 眠った状態

だから 言葉が要る

インスピレーション語とは 以心伝心

わかるだろう はい

わかるでしょう はい



夢の中は世界語

あなたが朝、目を覚ますとき、また夜、眠りに落ちるとき、気がついていないことがあります。
朝、眠りから覚める直前まで、あなたは眠っている。眠りから覚めた後は目覚めている。
夜、眠りに入る直前まで、あなたは目覚めている。眠りに入った後は眠っている。
このことは、あなたは知っている。だがこのふたつの現象の間にある非常に短いポイントがある。
眠りというギアーから目覚めというギアーへのシフトの間、目覚めというギアーから眠りというギアーへのシフトの間のニュートラル・ギアーというターニング・ポイントがあることにあなたは気がついていない。
目覚めているときは、あなたが日本人なら日本語をしゃべる。アラビア人ならアラブ語をしゃべる。
しかし夢の中では、どんな国の人でも皆同じ言葉です。夢の中の言葉は世界で一つです。夢語です。あなたが日本人なら夢の中も日本語で夢を見ていると思っているでしょう。だがあなたは夢の中で、会ったこともない人や、言葉の違う国の人や、時代の違う人たちと話をしている。何語で話していると思いますか、日本語ですか、その外国人は日本語をしゃべりますか。この夢語を理解するのは非常に難しい。言語には必ず文法がある。夢語にも文法がある。誰も学校で教えてもらっていない。夢語は夢を見ている最中は理解できるが、夢から覚めたあとが理解出来ない。すなわち会話は出来るが、読み書きが出来ない。だから会話した内容を憶えていても、それを後で再生出来ない。だから夢は必ず忘れる。その夢語を通訳するのが心理学者の仕事です。しかもそれぞれの心理学者の通訳語が皆違う。当然混沌状態に陥る。それなのに皆、彼等を頼って診断してもらう。
混沌状態に陥るのは当たり前です。夢を見ている本人は、目を覚ましているときがリアルで夢はリアルでない幻想だと思っている。だが心理学者は夢の方がリアルで、目を覚ましている方がリアルでないと思っている。そして専門言語である夢語で煙にまく。気がおかしくなって当たり前です。
目を覚ましているときも、眠って、夢を見ているときも、どちらもリアルでない。存在する自分だけがリアルです。ただ目を覚ましているときよりも、夢を見ているときの方が、よりリアルに感じるだけです。
だから、夢を理解していない本人がこの逆説に、すなわち、目を覚ましている一番リアルでないものをリアルと間違った認識をし、その上、逆に夢をリアルと思っている心理学者の言うことを信じなければならない。しかも本当はどちらもリアルでない。
こんな状態ではおかしくなるのは当然です。それが現代人です。
リアルな自分は一番底の深い部分にいる。その上に感じる部分、その上に考える部分。二重にも三重にも隠されているから発見するのが難しい。この発見する方法がニュートラル・ギアーに気づくことです。
夜眠りにつくとき、リラックスして目を閉じ、部屋を暗くし、そしてただ眠りがやってくるのを待つ、なにもしないで、体をリラックスさせて、ただ待つ。そうすると体がだんだん重くなっていくのを感じる。眠りには独特のメカニズムがある。そのメカニズムが働きはじめると、あなたの目覚めている意識が消えていく。ここが大事なところです。この瞬間、すなわち目覚めから眠りにはいる間に微妙な、非常に短い瞬間がある。
そこが、ギアーチェンジするとき必ず通らなければならない、ニュートラルギアーのギャップです。
ファーストギアーの山とセカンドギヤーの山との間にあるニュートラルという谷です。この谷は底が見えないほど深い、ほとんど底がない深淵(Abyss)です。その深淵に落ちるのが恐くて、無意識に谷を超えて、山から山へジャンプしている。だがギアーチェンジは必ずニュートラルを通ってしか出来ない。このニュートラルなギャップ、深淵の谷に、山で隠れていた真実のあなたがいるのが見える。
この底なしの深淵(Abyss)が、釈迦が言う、空(くう)の世界です。