Sound of Silence

Sound of Silence

Hello darkness, my old friend (やあー 暗闇という 古い友達)

I've come to talk with you again(また 君と 話したくて やってきた)

Because a vision softly creeping(だって 眠っていると いつも そっと

Left its seeds while I was sleeping 寄り添ってくる 姿が 見える)

And the vision that was planted in my brain(その 姿が 僕の あたまに 焼き付いて

Still remains within the Sound Of Silence 沈黙の音の中でいまでも 残っている)

−From the song of SOUND OF SILENCE-



暗闇と友達になる

自我にとって光は歓迎で、暗闇は嫌なものだということまず認識することが大切です。だから究極のゴールである、覚醒するということは、自我(エゴ)を落とす(解脱する)ことですから、エゴの好む光よりも、エゴの嫌う暗闇とあなたは友達になるほうが解脱しやすい。
だから本来あなたは光よりも暗闇のほうを好むのが自然なのですが、あなたは暗闇を嫌い、光を好む。太陽や火を神と崇める宗教が、大半の宗教であるのもこの理由からですが、これはまったくおかしなはなしです。光を好むのはあなた自身ではなく、あなたのエゴであり、そのエゴを落とすのが宗教の目的なのですから、エゴの嫌うことをしなければならないのに、あなたはエゴの好むことをする。これは非常に矛盾しています。すなわち、あなたが自分だと思っているのは自我、エゴであるからです。まさしく重大な錯覚をしているのです。これがあなたの人生の最大の問題です。このことを理解するだけでもあなたはほとんど90%覚醒したのと同じです。
そして、釈迦が唱えた「空(くう)」の理論はまさに暗闇を指しているということ。世の中すべてのものは本来何も無しということが空(くう)です。
それは暗闇を実体と捉えてはじめて理解できることです。
光のある状態では、すべて区分けがある。あなたと、空気の境界はあなたの肌(皮膚)です。部屋の中にあるいろいろな家具も光が入ってはじめて区分けがつく。
暗闇の中では、あなたと空気の境界線は見えない。部屋の家具と家具の境界線は見えない。みんな溶け合ってひとつの暗闇です。こんな暗闇、あんな暗闇なんていう区分けはない。だから自分がなくなる、それが自我(エゴ)にとって恐いのです。死ぬということはまさに自分がなくなるということです。自我(エゴ)がなくなるということです。人が死んだとき「亡くなられた」という。なくなったのは自我(エゴ)のことです。あなたではない。それなのにあなたは自分がなくなると思って死を恐れる。ばかげていると思わないですか。
暗闇をまず見つける。出来るだけ真っ暗闇がいい。だから雨の降っている、雲だらけの夜がいい。月の明かりもまったく差さない雨の夜に部屋の中を真っ暗にして、目を開けて暗闇と対峙する。そして暗闇の中に入っていく。
どうしたら、暗闇の中に入っていけるか。
まず、暗闇をじっと見つめる。これはけっこう難しい。
光やその光に照らされた物を見つめるのは簡単ですが空気のようなあちこち遍在するものを見つめるのは困難です。しかも目を開けてです。ここで気をつけなければならないことがある。
それは、遍在するものを見つめるには、緊張を解いてリラックスして受け身になってただ見入ること。そうすると、見入る対象が感応して向こうからあなたの目の中に入ってきてくれる。こちらから好きになれば、相手も好きになってくれる、あの以心伝心のメカニズムです。
さらに、目を開けて見ないと、前述した、あなた自身のメンタルな面がつくる後ろ向きな暗闇と見間違ってしまう。遍在する暗闇はリアルです。前向きです。
後ろ向きな暗闇は光に対して対抗している。常に否定する、理由もなしに。
このあなたのメンタルな面として持っている、すなわち、太古の昔から植えつけられた潜在意識からやってくる暗闇というイメ−ジと間違えないために目を開けて遍在する暗闇を見入る。
このステップを続けると、すべての恐怖の源泉が、怪物のごとく現れてくる。それは無意識の下で潜んでいた、人類すべての恐怖の記憶の蓄積がどっと湧き出てくる、その怪物とあなたは対面しなければならない。この怪物と対面して、すべての膿を出して一種の浄化をさせない限り永遠にあなたは暗闇の恐怖から逃れることは出来ない。
本来あなたは暗闇の中で一番リラックス出来ることを思い出すことです。
横になって、暗闇がまさにあなたの母親のごとくそばにいてくれているイメージを描く。あなたが母親から生まれる前約九ヶ月間、あなたは母親の子宮という暗闇の中でゆったりと安心して過ごしていたのです。ですからその場所があなたにとって一番くつろげる場所です。それを思い出すことです。
暗闇をあなたの中に入れることが出来ると、あなたは非常にリラックスして静かで、クールになった感じを持つようになり、独りでいる喜びを感じる。
この世界に生きているのは自分ひとりだけだということに気がつく。そうするとあなたはまったく怒りというものを忘れてしまう。あなたひとりだけの世界にリラックスして生きることが出来るようになる。まったく緊張感がなくなりすべてのものに優しくなれる。
そうすると、あなたの眠りは非常に深くなり、やがて夢を見なくなる。
暗闇と友達になることです。そうすれば、この世的な苦労、不幸せは全部あなたにとって友達です。それはまさに陶酔の世界です。