第百十七章 多少の差
ヨシ吉の了見は狭かった
小才に走る奴の 宿命だ
シオ吉の了見と変わりない
自分では 了見が広いと自負してきたヨシ吉だった
同じどぶねずみのシオ吉を 馬鹿にしてきたヨシ吉だった
どぶねずみの了見に 広いも 狭いもない
奴らの了見は ただ 小さいだけなのだ
大と小の違いを 多い少ないの違いと 勘違いしている
ヨシ吉は 小賢しい
シオ吉は 小馬鹿
その違いは 大差ない
桃太には そんな差など 通用しなかった