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第十七章 五感(見る・聞く・匂う・味わう・触れる) 見る・聞く・匂う・味わう・触れるリアルな映画が上映されるようになれば、我々の宇宙が映像宇宙に過ぎないことを実感でき、見る・聞く・匂う・味わう・触れるリアルな映画が我々の映像宇宙であることを証明する。 五感で感知するリアルな映画こそ、我々が現実(実在)と錯覚する映像世界である。 視覚・聴覚・嗅覚・味覚は二次元的感覚である。 触覚で感じる肌触りは三次元的感覚のため、実体あるものと勘違いする。 視覚で感じるものは映像だと納得できるが、触覚で感じる肌触りというものは三次元立体的に捉える結果、実体あるものと錯覚する。 触覚は皮膚に分布している触点という小さな感覚器官が司っている。 触点は、温度(冷たさ、熱さ、温もり)・痛み及び機械的刺激を受け取る「受容器レセプター(Receptor)」とも言われる。 触点は、皮膚の表皮や真皮の境界、真皮部分、更に皮下組織に分布していて、大脳新皮質の「体性感覚野」に繋がっている。 触点には二種類あって、「カプセル」と呼ばれる領域を持った触点と、末端神経が枝分かれした一点集中型の「自由神経終末構造」とがある。 つまり、 ある皮膚領域全体で感じるものと、針の先で感じるようなものとがあるわけだ。 体毛のない部分つまり指先と手の平、足の平に触点が多く集まっている。 指先・手の平・足の平は点(1mm程度の領域)で感じる「自由神経終末構造」型触点だ。 ふくらはぎ・ふともも・背中などは、40mmもの巾で感じる「カプセル」型触点だ。 「自由神経終末構造」型触点と「カプセル」型触点の違いは、機械的刺激が運動している場合と、静止している場合で大きく変わり、運動している場合の方が遥かに感知する感度が鈍る。 運動とは凹凸パターンの二次元振幅運動のため、大脳新皮質の「体性感覚野」で二元論的判断に変わってしまう。 ところが、 我々が触覚で感知しているのは三次元形状認識である。 三次元形状認識のことを「実体触知機能」と言う。 従って、 実体触知は触点だけで感知しているのではなくて、手を動かすといった能動的な運動が加味されて出来る認識であって、まわりの筋肉からの情報なども必要とされ、単純に触覚で感知したものではない。 つまり、 触覚で感知したものも、所詮二次元運動的(映像的)であり、大脳新皮質の「体性感覚野」では二元論要因で区分けされた大きな棚にしまい込まれる。 実体があると認知する基本が三次元形状認識つまり実体触知機能であるが、実体触知機能は五感の一つである触覚だけに依るものではない。 つまり、 五感では実体触知は出来ない。 つまり、 見る・聞く・匂う・味わう・触れる世界は実在宇宙ではなく、映像宇宙である。 つまり、 見る・聞く・匂う・味わう・触れる世界は静止宇宙ではなく、運動宇宙である。 つまり、 見る・聞く・匂う・味わう・触れる世界は絶対宇宙ではなく、相対宇宙である。 |