第十八章 地球

知的文明と言われている我々人間の歴史は、たかだか1万年だ。
地球の歴史は46億年だ。
太陽の歴史は50億年だ。
映像宇宙であり、運動宇宙であり、相対宇宙である『運動の光と音の宇宙』の歴史は137億年だ。
映画に例えれば、
137分の上映時間である映画の中で、太陽の出演時間が後半50分、地球の出演時間が後半46分であるのに対して、我々人間の登場時間は最後の0.0001分だけである。
つまり、
宇宙全体の歴史にとって、太陽の歴史にとって、地球の歴史にとって、人間の歴史など無いに等しい。
結局の処、
宇宙にとって、人間は無いに等しい。
太陽にとって、人間は無いに等しい。
地球にとって、人間は無いに等しい。
ところが、
我々人間は、無いに等しい人間だけの歴史を語り、宇宙の歴史を語らない。
我々人間は、無いに等しい人間だけの歴史を語り、太陽の歴史を語らない。
我々人間は、無いに等しい人間だけの歴史を語り、地球の歴史を語らない。
従って、
人間の歴史を語るなら、先ず地球の歴史を語らなければならない。
何故なら、
人間の歴史とは、地球の歴史以外の何者でもないからだ。
何故なら、
人間とは、地球以外の何者でもないからだ。
従って、
我々は地球であって、人間ではない。
従って、
我々は地球である。