第六章 回帰

我々の宇宙を時空宇宙と物理学(運動理論)では呼ぶ。
宇宙は時空宇宙であり、空間は時空宇宙の一部であるわけだ。
線が一次元世界、平面が二次元世界、そして立体つまり空間が三次元世界であり、四次元要因である時間を加えた時空宇宙が四次元世界というわけだ。
我々の宇宙は空間なのか、それとも時空宇宙なのか。
現代物理学は、我々の宇宙は時空宇宙であり、三次元世界である空間は四次元要因である時間に支配されていると主張する。
ビッグバンによって誕生した後に四つの力(重力・強い力・弱い力・電気力)が枝分かれして、我々の宇宙生成発展が始まった。
何故四つの力なのか。
星雲宇宙や恒星宇宙や太陽系惑星群といった小宇宙や宇宙空間を包含したマクロ宇宙を形成するには重力が必要であり、素粒子(陽子・中性子・電子)といったミクロ宇宙を形成するには強い力、弱い力、電気力が必要であったからだ。
宇宙を大宇宙・小宇宙・宇宙空間・地球・動物・植物・鉱物・分子・原子・素粒子と細分化するための方便なのである。
四つの力とは力の細分化の結果であるから、元々は一つの力があった筈である。
現代物理学では、ビッグバン直後に誕生した四つの力を統一しようとしている。
統一理論。
大統一理論。
四つの力から唯一の力へのアプローチである。
開かれた力(OF)から閉ざされた力(CF)への回帰である。
運動宇宙から静止宇宙への回帰である。
『運動の光と音の宇宙』から『静止の暗闇と沈黙の宇宙』への回帰である。
運動から静止への回帰である。
光から暗闇への回帰である。
音から沈黙への回帰である。
五感から肉体への回帰である。
部分観から全体観への回帰である。