第四十節 行仏道理
「かくのごとくの儻類(とうるい)、かつて法の潤益(にんやく)なし。
行仏は本覚を愛せず、始覚を愛せず、無覚にあらず、有覚にあらずといふ、すなはちこの道理なり。」
(解釈)
こういった類(たぐい)のものの中に、法の利益(りやく)にあずかった者などかつていなかった。
仏の行とは、覚醒において始まりもなければ終わりもない、覚醒が有るわけでもなく無いわけでもない、といった道理のことである。
悟りとは、求めるものではなく、在ることに気づくことであります。