第四十三節 算砂凡夫
「いたづらなる算砂(さんじゃ)の凡夫、いかでかはかることあらん。
しかあるを、わづかに凡夫外道の本末の邪見を活計して、諸仏の境界(きょうがい)とおもへるやからおほし。」
(解釈)
砂粒を数えるように経文の文字の詮索に明け暮れる仏教学者ごときに、どうして理解できようか。
ほんの少しの理解を以ってすべての仏の道を理解したかのごとく錯覚する凡夫外道の多いことか。
いつの時代においても、知識を以って理解したと錯覚する識者ぶる人間の多いことか。