第六十四節 心前後
「収放をさへざる光明あり、僧堂・仏殿・厨庫(ちゅうく)・山門。
さらに収放にあらざる光明あり、僧堂・仏殿・厨庫・山門なり。
さらに十万通のまなこあり、大地全収のまなこあり。
心のまへあり、心のうしろあり。」

(解釈)
収束と放行を遮らない光明が、僧堂・仏殿・厨庫(ちゅうく)・山門にはある。
収束と放行そのものでない光明が、僧堂・仏殿・厨庫(ちゅうく)・山門にはある。
更に衆生の眼があり、大地の眼がある。
生きているという事実の中に心の前後がある。


光には粒子体と波動体の二面性があります。
悟りとは二面性を包含した境地であります。